技能実習生の心得
1 技能実習生は学生である

技能実習制度は、自国から推薦を受けた技能実習生が日本の進んだ技術、技能、知識を学び帰国して母国でこれを生かしてもらう為に設けられた制度である。
そういう意味からも、技能実習生は学生であると言える。

技能実習先で現場実習を受けるために報酬を支払われることとなるが、実習は技術等修得のための勉強であり、日本人一般労働者としての立場とは当然に異なる。
特に、技能実習1年目は技能実習検定試験にも合格していない状態にあり、まさしく技能等修得のための実習期間である。 2年、3年目は試験に合格した実習生がより実践的に修得した技能等に習熟するための実習期間である。

2 自分の能力を信じよう

実習生は、推薦されて選抜された優秀な人材である。
人は生まれ持った能力というものがあり、ある面で優ることもあれば劣ることもある。
そのことは技能や言葉についても言えるかもしれない。
技能は優秀でも言葉は劣る、あるいはその逆のこともあるかもしれない。
しかし、劣るものは努力すれば人並みにはなれる。
努力は報われて成功に繋がるということを心に刻み精進するこが大事なことである。
能力の差ばかりを言わないで、先に努力することを考えて目的に向かって前進することが重要である。

3 郷に入っては郷に従え

日本の諺(ことわざ)の一つである。
諺とは、古くから人人に言い習わされてきた教訓である。教訓とは、教え諭すことであり、戒(いましめ)でもある。

この意味は、「その土地へ行ったらそこの風俗や習慣に従え」ということである。
国によって人の考え方や風俗習慣は違うが、自国の考え方や風俗習慣は自国では通用しても外国では通用しないこともあり、それが原因で外国での日頃の生活や仕事をする上で問題が起こることにもなる。
そのため、外国ではその国の風俗習慣に従うことが問題が起こることがなくてよいということである。

4 義理、仁義も人の道

義理は、人として守り行わなければならない正しい筋道であり道理とも言う。
また、他人との交際上果たさなければならない努めのことを言う。仁義とは、儒教で道徳の根本とされる思いやりの心と正しい道理に適った行為のことで、人の踏み行うべき道のことを言う。
仁義も義理も同じような意味であるが、人が日々の生活をする上で必要な行いのことを言っており、特に日本ではこのことが重んじられている。
時代の流れに伴い、義理や仁義の考え方は薄らいではきているが、なお依然として人の心に根付いている。
個人としての自己中心的な行動も人としての一つの道かもしれないが、この義理、仁義を重んじた生き方も人としての重要な道である。

5 初志貫徹

言葉のとおりまさしく「始めに志として抱いたことは最後まで遣り遂げる」ということである。
人は、志に違いはあっても、自分が志として抱いたことは途中で挫折することなく最後まで遣り遂げることが成功に繋がる道であることの意味である。
実習生は、それぞれ自分の将来の夢として目的に沿った志を抱いて異国の地に来たわけであるので、この初志を忘れることなく実習を遣り遂げて欲しい。

実習の3年間は短いようで長いもので、この間に志半ばで挫折して帰国する実習生も見受けられる。
理想とする環境の違いや人間関係に起因することもあるだろうが、そのようなことはどこの世界でも当然に有り得る話である。
そのようなことに打ち勝って遣り遂げることが真の初志貫徹である。

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